コラム 174 調停委員ってどういう人ですか?- 2017/11/20

離婚について当事者間で話し合ってもまとまらない場合,家庭裁判所に離婚調停を申し立てることができます。
調停では,当事者双方が互いの考えを伝え合い,意見を調整します。

 

このとき,当事者の間を介するのが調停委員です。
家庭裁判所では,男女の調停委員がペアを組んで一つの調停を担当します。
調停では当事者が直接顔を合わせることはありません。当事者が交互に調停委員を話をします。調停委員は,当事者の意見を聞いてそれを他方に伝え,当事者双方が折り合うことができる地点を見いだす手伝いをします。
調停は,あくまでも話し合いによって合意点を見いだしていく手続であり,どちらの言い分が正しいかシロクロをはっきりさせるものではないので,調停委員が当事者の言い分について「こちらの言い分が正しい」とか「こちらの言い分を認める」といった判断を下すことはありません。調停委員はあくまでも調整役です。

 

さて,この調停委員,どのような人がなっているのでしょうか?

 

調停委員は,年齢は40歳以上70歳未満という決まりはあります。
規定上では,
・弁護士となる資格を有するもの
・民事もしくは家事の紛争の解決に有用な専門的知識経験を有するもの
・社会生活の上で豊富な知識経験を有するもの
と定められており,かならずしも法律の専門家である必要はありません。公務員を退職した人,教職を退職した人などもいらっしゃいます。

 

調停委員には,一日あたりの報酬はでますがそれほど高額ではありません。
ある調停委員さん曰く「裁判所まで車で来て近くのパーキングに一日停めておき,昼食に出前をとったらほぼ費消してしまうような金額」だそうです。

 

初めて調停に行くときは色々と不安ですよね。
「調停委員が怖かったらどうしよう」「調停委員に自分の言い分を理解してもらえなかったらどうしよう」と心配なさるかたも多いです。
しかし,調停委員は基本的には丁寧に話をきいてくれますし,あくまでも調整役なので,それほど身構える必要はありません。
安心して調停にのぞんで下さい。

                                            

                                                   弁護士 辻 祥子

 

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