裁判所が2人の男性を父親と認定-認知の訴え・ブラジルの場合- 2019/04/16

 

 

コラム20160416

 

ブラジルの裁判所が珍しい決定をしたというニュースがありました。

 

記事によると…

女性がパーティーで知り合った男性と一夜限りの関係で妊娠し女児を出産。DNA鑑定である男性が99.9%の確率で父親であるとの結果がでました。

ところが,その男性は実は一卵性双生児で「双子のもう一方が本当の父親だ」と主張して自分が父親であることを否認。双子のもう一方ともDNA鑑定を実施したら,こちらも99.9%の確率で父親であるとの結果が出ました。

 

この事態に裁判所は,双子の男性2人を出生証明書に記載することとし,加えて男性2人に対し,養育費の支払いを命じる判決を下したそうです。

 

実はこの双子はそっくりな外観を利用してこれまでも同じようなことを繰り返してきたそうで,裁判官は「司法はこのようなよこしまな行為はかばえない」と上記のような判断に至ったとのことです。

 

以前,同じくブラジルの裁判所が離婚後にペットとの面会交流を認めたというニュースを紹介しました(コラム 181 ペットにも会いたい-ペットとの面会交流- 2018/07/05)。
今回の判断も「理論構成はともかくとして,結論としては納得」というパターンですね。

                                           

                                                 弁護士 辻 祥子

 

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