夫婦間の「NGワード」とは?モラハラとの違いは? 2015/12/01

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                               photo by Pedro Ribeiro Simões

妊活サプリメントを展開するゲンナイ製薬が「夫婦の関係と夫婦の会話に関する調査」を実施,その調査結果が同社のホームページで公表されています。http://www.gennai-seiyaku.co.jp/img/media/press20151110.pdf

そのなかで夫婦の会話に関する調査結果に興味を引かれました。
実際に言われたことがあるという夫婦間のNG ワードとして最も多かったのが「出て行け!/実家に帰る!」で,その次が,「あなたの親はダメだ/めんどう・おかしな親だね(親の悪口)」,以下,順に,「誰の稼ぎで生活していると思っている!」,「デブ・ブス・ブサイク(容姿を批判)」,「稼ぎが少ないくせに!」というものでした。

離婚相談のなかで,配偶者からモラル・ハラスメント(モラハラ)を受けているという方が少なくありません。モラハラという言葉は三船美佳さんと高橋ジョージさんの離婚問題で一気にメジャーになりました。

この「誰の稼ぎで生活していると思っている!」というNGワードは,モラハラ夫婦の間でもよく出てきます。また,相手の親の悪口を言うことも多いです。

もっとも,このようなNGワードを言われたからといって,必ずモラハラであるというわけではありません。単なる夫婦げんかということもあります。

モラハラは改善されることが非常に難しいので,モラハラかどうかの見きわめは結構大切です。

配偶者にモラハラ発言をくりかえす人は「自分の方が配偶者よりも優れている,上の存在である。」という拭いがたい意識が根底にあるようです。 配偶者との間で,そのような関係性を保たなければ夫婦という関係を維持できないと言う方が正確なのかもしれません。

ですので,夫婦げんかのなかで,ただ単に「反撃」するために相手がカチンと来る言葉を選んでこのような発言をしたり,思わずカッとなって口をついて出る,というのとはワケが違います。

実際にモラハラかどうかの見極めは難しいと思いますので,思い当たる方は,モラハラに関するネット記事や書籍を一度ご覧になって,モラハラ傾向による発言かどうかを考えてみてはいかがでしょうか。

弁護士 大川 浩介

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