コラム 124 遠方の裁判所に出向くことなく調停をする方法 2017/3/14

 

コラム124(圧縮)

先週の私のスケジュールですが,水曜日の午前中には京都家裁で調停期日が,そして午後からは東京家裁で審判事件の期日がありました。
翌木曜日は午後1時30分から神戸地裁洲本支部で訴訟の期日が,そして午後2時30分から福岡家裁小倉支部の調停期日がありました。

さすがに移動が大変でした。
・・・というのはもちろん嘘で,実際に裁判所まで足を運んだのは京都家裁だけです。
そのほかは,いずれも「電話会議」というかたちで期日に臨みました。
事務所内から電話で裁判所の期日に参加するのです。

調停を申し立てる場合の裁判所は,相手方の住所地を管轄する家裁になるのが原則です。
そのため,相手方と別居して遠く離れて暮らすようになった場合,こちらから調停を起こすとなると,遠方の裁判所まで出向くことが物理的・経済的にネックになり得ます。
かといって,その遠方に事務所がある弁護士を代理人にするのも難しいです。
十分な打ち合わせができないことも多いでしょうし,また,家事調停では弁護士を代理人につけても本人の出頭が求められることもあります。

ただ,遠方の裁判所に調停を申し立てる場合は,さきほど申し上げたような電話会議,さらにはテレビ電話会議にて調停に参加する余地があります。
後者は,自分は最寄りの家裁に出向いて,そこでテレビ電話につないでもらって,動画で調停に参加するというものです。
弁護士を代理人に立てるのではなくご本人で調停を申し立てる場合はテレビ電話会議によることが多いと思います。

もっとも,電話会議やテレビ電話で調停に臨む場合は,やはり「アウェー」感が強いのも事実です。
したがって,早々に不成立とすべきケースとは違って,調停で解決を図るべき事案では,時には遠方であっても敢えて出向く方が早期の解決を期すことができ,むしろリーズナブルな結果となることもあります。
このあたりの見極めも大切になってきます。

弁護士 大川 浩介

 

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