コラム 138 離婚に伴う年金分割はもはや常識? 2017/5/9

 

 

離婚時の年金分割がスタートしたのが平成20年4月。

この10年の間にかなり浸透してきました。

「離婚」に直面した多くの方が情報として接するようになりました。

ただ,ごく基本的なところで誤解されている人も少なくありません。

 

いくつか基本的な注意点を列挙すると,

 

1.分割されるのは厚生年金のみである(国民年金や企業年金,年金基金などは対象外です)

 

2.分割されるのは保険料納付記録である(この納付記録に基づいて個々人に支給される厚生年金の金額が決定されます)

 

3.離婚しさえすれば当然に分割されるわけではない(合意や裁判手続で定められる必要があります)

 

4.専業主婦(主夫)の間は当然に分割されるが,全ての期間が当然に分割されるわけではない(平成20年4月1日以後の分のみで,それ以前はやはり合意や裁判手続が必要です)

 

5.専業主婦(主夫)であったため当然に分割される期間についても,離婚後に年金事務所で分割請求手続きが必要である

 

6.分割請求の期限は離婚後2年以内とされているが,合意や裁判手続で定めた後に当事者の一方が亡くなった場合は死亡日から1か月以内に分割請求手続をとる必要がある

 

7.離婚協議書のなかで,年金分割の取りきめをすることなく,このほかには互いに何も請求しないなどと定めても,当然に年金分割ができなくなるわけではない

 

といったところでしょうか。

 

特に5.~7.は誤解されている方が少なくありません。

 

年金分割は,特に婚姻期間が長いケースでは重大な決めごとになりますので,誤解のないようにしたいところです。

わからないことがあれば,うやむやにはせずに,弁護士などの専門家や年金事務所に問い合わせをされることをおすすめします。

弁護士 大川 浩介

 

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