コラム 121 引き取った飼い犬の養育費を請求したい!-離婚とペット- 2017/3/3

 
コラム121(圧縮)

ある法律事務所を訪問したところ,玄関先に一匹の犬がつながれていました。

事情を聞くと,その事務所が依頼を受けた離婚事件で夫も妻も犬の引き取りを拒否しているので,とりあえずその事務所であずかっているとのことでした。

離婚の際,ペットに関しては様々な問題が生じます。
先ほどの話のように双方が引き取りを拒否している場合もあれば,双方が飼育を希望しペットを取り合っている場合もあります。

その他にも
ペットを引き取っても良いけれどエサ代は半分負担してほしい
ペットの高額の治療費を別居中の夫に請求したい
別居の際に勝手にペットが連れ去られたので取り返したい
離婚後は相手がペットを引き取るということでよいけれど離婚前にもう一度会わせてほしい…などなど。

ペットは法律上は「物」です。
法律上はどちらが引き取るかという点は財産分与の話になります。また「物」ですから養育費や面会交流を求める法律上の権利というのはありません。

ただ法律上は「物」であっても,実際は「物」とまったく同じに扱うことができないところがやっかいです。
物であればどちらも要らなければ処分すればよいだけですが,ペットはそういうわけにはいきません。
維持費(治療費)が高額になるからといって処分するわけにもいきません。

ペットに関しては,「法律上はこうなる」というのはさておき,夫婦の話し合いで個々の事情に応じた解決が望まれます。

弁護士  辻 祥子

 

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