コラム 142 単身赴任の「功罪」 2017/5/23

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食品メーカーのフジッコが単身赴任について既婚男性の意識調査をした結果を目にしました。

それによると,約7割の男性が,家族と離れて生活することになる単身赴任のことを「寂しい」と回答した一方で,約3割が「うれしい」と答えているとのこと。

 

そして,「うれしい」理由としては,多い順に,

・羽を伸ばして遊べるから

・いろいろな所に住んでみたいから

・帰宅時間を制限されないから

・お金をある程度自由に使えるから

・趣味に段頭できるから

・家族で生活することに飽きてきていたから

が挙げられていました。

これ以外にも,「家に友人を呼んで飲める」,「ゲームがやり放題」といった回答もあったそうです。

 

たくさんの離婚相談をおうかがいしていて,単身赴任が契機となって離婚に直面することになったというのをよく聞きます。

単身赴任をすることで,むしろ電話やメール,LINEなどでコミュニケーションが密になったというパターンもありますが,コミュニケーションの「総量」が減ることは避けがたく,夫婦としての関係性が希薄になってしまいがちです。

単身赴任先から週末などに帰ってくる頻度も減り,メールなどの連絡も事務的なものに限られてくると,どうしても夫婦の間に「溝」ができてしまいます。

 

物理的にも心理的にも夫婦の距離が遠くなった隙を縫うように,単身赴任先で不貞関係を持ってしまうというのがありがちな展開です。

もともと,不貞の傾向があった人はもちろん,そうでない人も,単身赴任先で不貞に及ぶことは珍しくありません。

単身赴任先の夫のもとを訪ねることがほとんどなかったり,皆無であったりすると,このリスクが格段に増えるように思われます。

 

単身赴任が夫婦関係をリフレッシュさせる一面もありますが,その一方で,このように危機に陥らせるリスクもあることに注意が必要です。

弁護士 大川 浩介

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