コラム 152 離婚しないために夫婦喧嘩をしよう!? 2017/6/27

 

評論家の加藤諦三さんが,『「うまくいく夫婦、ダメになる夫婦」の心理」という書籍のなかで,夫婦喧嘩をすすめています。

夫婦関係がうまく行かなくなるのは心が触れあっていないためであり,熟年離婚をする夫婦は長年にわたって「仮性コミュニケーション」をしてきただけであると指摘されています。

そこで,心を触れあわせるための手段として,夫婦喧嘩がすすめられています。

対立しそうな時にただ対立を回避するのではなく,しっかりと話し合うことによって相手を理解し,その都度解決していくとのこと。

 

まわりからみると,「あんなに仲良しだったのに・・・。」,「ケンカをしているところをみたことがないのに・・・。」というカップルが破たんすることがあります。

夫婦で言い合うこともない,嫌な思いをすることもないというのは,どちらか一方が,あるいは双方が互いに理解し合うことを放棄し,しっかりと向き合うことを避けているにすぎず,それは静かに破局の途を辿っているのかもしれません。

これは恐ろしい病のようで,知らないうちに夫婦の溝を深めてしまい,夫婦関係に致命傷を与えてしまいます。

 

「離婚しないために夫婦喧嘩をする」というのは深い洞察を含んでいるように思います。

 

もっとも,夫婦喧嘩の中で,ただただ相手を言い負かす,不満をぶつけるというのでは,相互理解は深まらず,互いを傷つけ合うだけですので,むしろ亀裂を深めるだけで終わります。

 

要は,妻や夫がしていることや考えていることに興味を持ち続けること,理解したいと思い続けることができるかどうかにかかっています。

相手のちょっとした変化やふと気づいたことに目を向けて,そのことを話題にするだけでも,ふたりの関係はずいぶんと深まっていくように思います。

弁護士 大川 浩介

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