コラム 170 些細なことの積み重ねが招く離婚 2017/10/20

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私事で恐縮ですが不注意で転倒し足首の骨にヒビが入ってしまいました。当面松葉杖を使っての生活となります。松葉杖での歩行は不便で,家族や職場の仲間の助けを借りてなんとか日常生活を送っています。こういうときは身近な人の助けのありがたさをヒシヒシと感じます。

 

離婚を希望して相談に来られた方に離婚したいと思うようになったエピソードを聞いていると,自分の心身の状態が思わしくないときの配偶者の態度に幻滅したという話がよく出てきます。

 

つわりで苦しんでいるときに「妊娠は病気じゃない」「大げさすぎる」と言われた。
親が死んでつらい思いをしているのに,「お義母さんには昔から酷い目にあった」と親の悪口を聞かされた。
腰をいためて思うように動けないのに家事を一切手伝おうとしなかった。
仕事が忙しくて心身ともに疲弊しているときに,もっと早く帰ってこいと怒鳴られた(「たいした給料もらってないくせに」という

暴言付き」)
などなど。

 

このようなことは,不貞,暴力といった明確な離婚原因と比較すると,他人には些細なことだと受け止められがちです。
しかし,心身の状態が思わしくないときの心ないひとことは,かなり心に突き刺さるのではないでしょうか。

 

配偶者のちょっとした言葉や態度にその人の人間性を感じ取り,その積み重ねによって夫婦間の信頼関係が損なわれてしまっていることは珍しくありません。
熟年世代の依頼者から離婚を考えた経緯を聞いていると,婚姻から現在までのそれぞれの過程で配偶者の言葉や態度に幻滅をしたエピソードがゾロゾロと出てきます。その一つ一つは他人からすれば「些細なこと」なのですが,積み重ねの結果として配偶者に対する信頼はすっかりなくなっています。
こうなってしまうと,離婚を切り出されてから,謝罪をしようが,泣こうが喚こうが,復縁は不可能です。

このパターンの離婚,けっこう多いです。

                                            

                                                     弁護士 辻 祥子

 

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