コラム 183 結婚して1~2年で離婚するのは我慢が足りない? 2019/01/18

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コラム20190118

熟年離婚の増加が指摘されるようになって久しいですが,日々ご相談をお受けするなかで,その一方で,婚姻期間1,2年程度での離婚も増えているように感じています。

このような離婚の場合,子供がまだいない,あるいはまだ0歳や1歳ということになります。

年配の方からは「我慢が足りない。」「結婚1,2年ぐらいではまだ何もわからないはず。」といったボヤキが聞こえてきそうです。

世の中の婚姻観・離婚観の変化もあるとは思いますが,結婚式の準備,マイホームの購入,子どもの誕生などといった「夫婦の一大事」を通して,それまでわからなかった相手の本性がくっきりとみえてくるということが少なくありません。

 

安易に離婚を決断すべきでないことはたしかですが,ただ,早い時期に抱いた違和感のようなものは,その後もいつまでも解消されないことがよくあります。

婚姻期間が10〜20年といった夫婦の離婚でも,そのような感覚が払拭されることなく,むしろそれが増大していって我慢しかねて離婚することにしたといったパターンも多いです。

不貞行為などがあったわけではなく,平たく言えば性格の不一致として位置付けられるケースです。

 

これまで数え切れないほどの夫婦をみてきましたが,相手方が婚姻前のイメージと違っていることは少なくなく,それはむしろ当然のことと言えます。

ですので,この違和感を認めたからといって,それだけで離婚するというのでは,やはり早計に過ぎます。

 

ポイントは,夫婦間でコミュニケーションをとることによって,この違和感に直面することができるかどうかだと思います。

その過程で多かれ少なかれ軋轢が生じることがあっても,互いに直視した方がこの違和感を昇華させることができます。

 

逆に言えば,婚姻当初から意見の対立などが全くない「素敵なカップル」の方が危ういと言えます。

互いに(あるいは一方が)違和感に向き合わない,向き合えないということですと,早々に離婚してしまった方がお互いのためなのかもしれません。

                                            

                                               弁護士 大川 浩介

 

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