コラム 206 家事調停にWeb会議導入 2021/05/14

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20210514

離婚を取り扱う家事調停においてWEB会議を導入

離婚や子の監護に関する処分(養育費,面会交流など)を取り扱う家事調停において,Web会議を導入する方針を最高裁が決めたようです。

 

家事調停は,調停委員会(家事審判官と調停委員)が当事者の間に入り,話し合いによって解決を目指す手続です。あくまでも話し合いなので,当事者が裁判所に出頭するのが原則とされています。

 

家事調停は,相手方が居住している地域の裁判所に申し立てる必要があります。そのため,夫婦が既に別居し一方が遠方の実家に帰ってしまっているような場合には,離婚調停も遠方の裁判所で行うことになり,調停のために裁判所に赴くのも一苦労です。

 

これまでも,遠方の裁判所での調停には,電話によって出席するという方法(電話会議)がありましたが,音声だけのやりとりなので,提出した資料の確認や意思疎通などに不安が残ることがあります。

 

また,家事事件特有の問題として,相手との接触の危険性というものがあります。DV事案はもちろんのこと,身体的な暴力の危険はなくとも,相手が同じ建物にいるというだけで過呼吸などの心因性の症状が出るため調停に赴くのが苦痛という場合もあります。Web会議を上手く活用すればこういった心理的負担を減らすことも出来そうです。

 

このWeb会議は,まずは,東京,大阪,名古屋,福岡の4家庭裁判所で今年度内に開始し,その結果をみて全国的に導入するかをを検討するそうです。

                                           

                                                 弁護士 辻 祥子

 

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