既婚者なのに他の女性と結婚披露宴をしてしまう心理とは? 2017/2/22

 コラム118(圧縮)

先日,福岡県警の小倉北署の40代の男性巡査部長が,既婚者であるにもかかわらず妻とは別の女性と結婚披露宴を開いたとして懲戒処分を受けていたことが報じられました。
披露宴にこの巡査部長側の親族が誰も参列しなかったため,不審に思った女性側の親族が巡査部長を問い詰めたところ,既婚者であることを自白したということです。
この巡査部長は,独身であると偽って,この女性と数年前から関係を持ち,自分の親にも会わせていたとのことです。また,式場を予約して,実際には呼んでいない人の名前を席次表に書き込んでいたそうです。

いずれ全てが明るみになることがわかっているはずなのに,なぜここまで話を進めてしまうのか,なかなか理解しがたいものがあります。
いつまでも「もたない」嘘だけに,女性の側もまさか男性がこんな「危険」な嘘をつくわけがないと思うでしょうから,余計に相手のことを信じやすいと言えます。

「このようなケースは前代未聞で,同じような話が別にあることはなかろう。」とお思いになるかもしれませんが,同じようなケースを見聞することが時々あります。
もちろん許されない嘘であり,さまざまな制裁を受けることは避けられないわけですが,このような話を聞くと,なぜ,そのような破滅に突き進み,まさに破滅を迎えることとなったのか,その心理に関心が向いてしまいます。

このケースでは,詰問された巡査部長から電話で助けを求められた巡査部長の親族が警察に通報し,警察官が式場に駆け付ける騒ぎとなったとのことで,まるで吉本新喜劇のようなオチまでついています。

※冒頭の写真はイメージです。

弁護士 大川 浩介

 

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