「これが一番つらい」離婚裁判で一番つらいことは? 2017/6/19

 

離婚の方法としては,協議離婚,調停離婚,裁判離婚とありますが,離婚裁判はできるだけ避けたいという方が多いと思います。
裁判となると,判決まで短くても数ヶ月はかかります。訴訟費用や弁護士費用など経済的な負担もかかります。また判決が出るまで結論が分からないという不安もあります。
さらに,離婚裁判を経験した方の多くが「これが一番つらい」とおっしゃることがあります。それは相手から提出される書面に目を通すことです。

 

離婚裁判では,離婚原因(不貞,暴言暴力,性格の不一致etc),親権,養育費,財産分与,慰謝料など多くの争点につき夫婦が主張を闘わせます。離婚原因や慰謝料をめぐっての主張は,どうしても夫婦の共同生活における互いの態度や行動を攻撃し合うという図式になってしまいます。裁判の期日のたびに自分を攻撃する内容の書面が提出されるのです。

「読みたくない」とおっしゃる方もいますが,反論の書面を準備するためには読まないわけにはいきません。
この相手の書面に目を通すというのは本人にとっては本当につらい作業です。

 

ご依頼いただく中には「白黒はっきりしたいのでサッサと裁判にしちゃいましよう!」と血気盛んな方もおられますが,実際に裁判が始まり実際相手から提出された書面を目にすると「こんなに悪口をたくさん書いてくるなんて…」「私のことをこんなに悪く見ていたなんて…」「こんな嘘ばっかり書いてくるなんて…」と大変なショックを受けられます。

 

離婚をめぐる紛争で,どうしても裁判という方法に頼らざるを得ない場合がありますが,このような物心双方の負担を考えると,やはり裁判は極力避けた方がよいと感じています。

                                                     弁護士 辻 祥子

 

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