離婚は心臓発作を招く?! 2017/7/5

 

スコットランドの大学の研究結果として,配偶者との離婚などのできごとが心筋(心臓を構成する筋肉のこと)にダメージを与えて心臓疾患に陥り,極端な場合は死に至ることもあることが指摘されていました。

 

たしかに,寝耳に水で,配偶者から一方的に離婚を突きつけられた人には激しいショックが襲いかかると言えます。

子どもや財産など,これまで築いてきたものが一気に瓦解し,自分の人生が台無しになったような感覚に陥る人も少なくありません。

 

一方的に離婚を申し出られた人のなかには,そうされても致し方ない人もいれば,むしろ離婚を突きつけた配偶者の方に問題があるケースもあります。

離婚の危機に瀕したことによって,うつ状態や適応障害といった精神的な不安定状態に陥る人も少なくありません。

ただ,精神的なものにとどまらず,心臓にもダメージを与えることも懸念されるということです。

 

つぶさに拝見していてよく思うことなのですが,ひとりで抱え込んでしまうのと,信頼できる人に包み隠さず話せるのとでは,その人にのしかかる負荷の度合いがずいぶんと違うと思います。

前者の人は,離婚紛争が長引くと,その負荷がかかり続けて耐えきれなくなることもあります。

 

ただ,非常にセンシティブな話なので,誰彼なく打ち明けるわけにはいきません。

親兄弟や大きくなった子どもが相手でもいいのですが,何でも打ち明けることができる,聞き上手の友人がベストです(なお,事情が同じではないため,友人の経験談は概して無益で,時には有害ですらあります)。

 

 

そのような人もいないというのであれば,その代替手段という位置づけも兼ねて,弁護士に一度相談してくることをおすすめします。

話をするだけでも,ずいぶん楽になることはたしかです。

ご自身の心臓を守るためにも(!),信頼できる人に打ち明けたいところです。

 

なお,上記の大学の研究結果によると,高額の宝くじに当選するといった楽しいできごとであっても,同じように心筋にダメージを与えるおそれがあるとのことです・・・。

弁護士 大川 浩介

バックナンバーはこちら>>

The following two tabs change content below.
姉小路法律事務所

姉小路法律事務所

姉小路法律事務所は,離婚,慰謝料,相続・遺言などの家族関係・親族関係の紛争(家事事件)に力を入れている京都の法律事務所です。なかでも離婚・慰謝料事件は,年間300件以上の相談をお受けしており,弁護士代理人として常時数十件の案件を取り扱っております。弁護士に相談するのはハードルが高いとお考えの方も多いかもしれませんが、まずはお気軽にお問い合わせ下さい。男性弁護士・女性弁護士の指名もお伺いできますのでお申し付けください。 |弁護士紹介はこちら