結婚って,した方がいいの? 2022/01/24

 

 

 

稲垣吾郎さんがMCを務めるNHKの「不可避研究中」というテレビ番組で「結婚って,した方がいいの?」というテーマがとりあげられていました。

 

現在の若い世代の人たちのあいだでも「結婚すべき圧」を強く感じて生きている人,「結婚こそが人生の幸せ」と信じて疑わない人が少なからずいるようで少し意外に思いました。

 

ただ,結婚したら幸せになれるわけではないことは,離婚事件に日常的に携わっていることもあって,日々痛感しています。

 

「恋人たちの予感」という映画のなかでも「完璧な男性と女性が,完璧な結婚をして,完璧な離婚をした。」という趣旨の台詞があったと記憶しています。

 

現代の日本でも,パートナーと一緒に暮らして生きていく,とりわけ子どもを授かりたいというのであれば,結婚した方が何かと収まりがよいように思いますが,「日本でも3組に1組の夫婦が離婚する」と言われていることを考えると,結婚が危険と隣り合わせであることも確かです。

 

上記の番組でも,結婚というものについて「決して幸せなものではない」「ままならぬ修行」であるといった総括がなされていました。

興味深かったのが,「伝説の仲人」として紹介されて出演していた結婚相談所の代表の女性で,好みのタイプとは違う人を敢えて紹介するそうです。

 

好意を抱く相手が必ずしも自分に合っているとは限りません。

本当は自分とは相性が悪いにも関わらず,その相手も自分に好意を持ってくれると,それは悲劇の始まりなのかもしれません。

 

価値観が似通っている相手を選びがちですが,考え方や性格が自分と違う相手の方が互いに補い合うことでうまく行くこともあります。

もちろんタイプが違いすぎると衝突ばかりしてしまうでしょうし,そのさじ加減がむずかしいところです。

 

服選びでさえ失敗することも珍しくないのに,生涯付き合う「生身の人間」を選ぶことで失敗しないわけがないとも思います。

近い将来,AIに「正しい」パートナーを選んでもらう時代がくるのかもしれません・・・。

                                           

                                                 弁護士 大川 浩介

 

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