コラム 58 「医師の離婚」と「弁護士の離婚」 2016/6/21

 

コラム 58 「医師の離婚」と「弁護士の離婚」   2016/6/21

 

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医師同士,あるいは一方が医師の離婚というのは,これまでも数え切れないほど手がけてきました。
「結婚した夫婦の3組に1組は離婚する」とよく言われますが,たしかに,何となく「医師絡みの離婚は多い」というイメージがあります。
一方が医師の場合,医師の側が離婚を求めるケースもあれば,医師でない側が離婚を求めることも少なくありません。

よくテレビドラマに出てくるような,何とも性格の悪い,「冷徹で人間味に欠け,家庭人としては失格」といった医師も実際にいなくはないですが,もちろん,そのようなケースばかりではありません。
むしろ,非医師の配偶者の方に何らかの問題・原因があって離婚に至るという事例も結構あります。
ただ,女性が医師の場合は離婚しても経済的に困窮することがないことは,離婚をためらわせない大きな要因であると言えます。

では,本当に医師の離婚は多いのかというと,あるアメリカの大がかりな調査では,医師の離婚率は24.3%と決して突出して高いわけではなかったそうです。
たしかに相談に来られる方で,特に夫が医師で妻が非医師の場合,離婚という言葉が頭をよぎっても,離婚しないという決断をするケースもよくみかけます。
そのような場合,離婚することによって経済的なレベルが少なからず低下することが多いです。
子どもがまだ小さい場合はもちろん,そうではないにしても専業主婦経験が長いような場合は,生活レベルが変わってしまう妻が離婚をためらうことは十分に理解できます。
そのほかにも,体裁や子どものことを考えて離婚に踏み切れないことも多いです。
そのため,実質的には婚姻関係には難があるが,形式的・対外的には婚姻関係を惰性的に継続させるという途を選択する夫婦も少なくありません。

ただ,上記で紹介したアメリカの調査によると,医師よりも弁護士の離婚率の方が26.9%と高かったとのことです・・・。
「弁護士の離婚」もたしかに多く,実際,非弁護士の側からの相談をお聞きすることもありますが,医師の離婚とオーバーラップする話が多いです。

弁護士 大川 浩介

 

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