「誰の子か白状しなさい」-自分の子が実の子ではなかったら ドイツの場合- 2016/9/2

 

コラム 75 「誰の子か白状しなさい」-自分の子が実の子ではなかったら ドイツの場合-2016/9/2

 

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ドイツで,カップルの子どもが,実は別の男性との間にできた子だった場合,母親はカップルの男性に子の生物学上の父親の身元を明らかにしなければならないという法案がまとまり,議会に提出される予定だそうです。

さて,自分の子だと思っていたのに別の男性の子だと知った父親はどうするのでしょうか…?

この法案には,実の子だと信じて養育してきた男性は,子どもの生物学上の父親に対し,最大で2年分の養育費に相当する金額を請求できるという内容も盛り込まれているそうです。

母親は,深刻な理由がある場合にのみ,実の父親の身元を明かさなくてもよく,その深刻な理由の有無は裁判所が判断するそうです。

身元を明らかにしなかった場合の罰則の有無までは分からずどの程度の強制力があるかは不明ですが,母親に実の父親の身元を明かす義務を課すとは,かなり立ち入った内容の法律ですね。

弁護士 辻 祥 子

 

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