夫の不貞行為の動かぬ証拠をつかんで,算定表を遥かに上回る婚姻費用を獲得した事例【離婚解決事例03】
解決までの経過
夫,妻ともに40代。依頼者は妻側。
夫から離婚を求められ,離婚調停を申し立てられたが,夫の不貞行為を裏付ける証拠をつかんだことから,不貞行為の相手方を訴えるとともに,調停では離婚に応じない姿勢を通した。
離婚調停は不成立に終わり,女性に対する慰謝料請求訴訟の方は200万円の支払を命じる勝訴判決を得た(相手方が控訴)。
依頼者が申し立てた婚姻費用の調停で,夫から,訴えを取り下げることを条件に,算定表によって割り出される婚姻費用を遙かに上回る金額の婚姻費用を支払う旨の約束を引き出すことができた。
コメント
条件とされた訴えの取下げによって,相手女性から慰謝料の支払を受ける機会が失われましたが,その女性にはそもそも支払能力がありませんでした。むしろ,極めて高額の婚姻費用の支払約束を取り付けることによって,大学生になった2人の子どもの学費や生活の心配が大幅に軽減されました。
不貞行為の確かな証拠をつかんだことによって,意に沿わない離婚を阻止できただけでなく,通常であれば約束させることができないような条件の婚姻費用の支払を約束させることができました。
相手方に有責配偶者というレッテルを貼ることができれば有利に進められる(反対に,そのレッテルを貼られると窮地に追いやられる)ことを示す好例であるといえます。
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