探偵に素行調査を依頼して、その結果を有効に活用した結果、多額の財産分与と慰謝料を得た事例【離婚解決事例57】

 

 

50代の夫婦。依頼者は妻。

大学教授である夫が夫婦間の不和を理由に離婚を切り出し、妻が離婚を拒んだことから、夫は別居して弁護士を立てて離婚調停を申し立ててきた。
この調停の第1回期日が決まった時点で妻から相談を受けて受任することになった。

 

同居中の夫の行動から依頼者は夫の不貞行為を疑っており、不貞相手の目星もつけていた。
しかし、調停では夫は不貞行為を否認し、その女性との関係を否定した。
このタイミングで依頼者は夫の素行調査を探偵に依頼したところ、夫の家にこの女性が出入りしていることが判明した。

 

その後の調停でも、この女性とは現在も交際していないと主張したため、調査結果を突きつけたところ、夫は不貞関係を認めざるを得ないこととなった。

 

その後、条件の協議を経て、1億円ほどの価値がある自宅や数千万円の金融資産を依頼者が取得し、夫は住宅ローン残を負担すること、大学生の子どもの学費を負担すること、そして、不貞女性が500万円の慰謝料を支払うことで、離婚調停が成立した。

コメント

 

夫の素行調査が奏功したケースです。

 

既に別居して調停も始まっていましたが、別居からはまだ数か月しか経っておらず、また、夫が現在でもその女性との関係を否定していたことから、この調査結果が夫に致命的な打撃を与えることになりました。

 

この調査結果が最大限の効果を発揮するように戦略を立てて調停を進め、最も効果的なタイミングで調査結果を調停で示したことで、調停でのパワーバランスが劇的に変わりました。

他にも特殊な事情もありましたが、夫は大幅な譲歩を余儀なくされ、依頼者にとってもこの段階で離婚した方が経済的に圧倒的に有利な条件で離婚することになりました。

 

最近は不貞関係の証拠として相手方のメールやLINE、録音などをご本人が用意するケースも増えましたが、探偵による素行調査はやはり強力です。
ただ、探偵に依頼するにしても、その時期や条件をよく検討する必要がありますし、また、探偵によって調査の質も違いますし、費用もまちまちです。
この探偵選びで失敗するとダメージが大きいので、注意が要ります。

 

この点、当事務所では信頼できる探偵を紹介することもできますので、ご相談ください。

 

>>不貞・不倫の慰謝料について

 

離婚問題解決事例

姉小路法律事務所 当事務所の離婚問題の解決事例です。    
 

協議離婚

代理人として介入した結果,速やかな協議離婚が成立した事例

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婚姻費用,養育費

夫の不貞行為の動かぬ証拠をつかんで,算定表を遥かに上回る婚姻費用を獲得した事例

高額の婚姻費用の支払の継続を回避するために速やかに調停離婚を成立させた事例

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財産分与

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2回目の調停が成立して,好条件の財産分与で離婚が成立した事例

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財産分与において学資保険が問題となった事例
 

慰謝料,有責配偶者

調停で相手方の不貞行為の事実を有効に突きつけて,過分な財産を譲り受けた事例

夫の不貞行為により別居となったが,不貞相手から慰謝料を受け,夫から婚姻費用を得た事例

夫の不貞行為により別居となり,夫から慰謝料の支払いを受け,離婚が成立した事例

モラルハラスメント被害を主張して,判決で離婚慰謝料の支払が命じられた事例

有責配偶者からの離婚請求で調停離婚が成立した事例

不貞行為の慰謝料請求に対して相場よりも低額での和解が成立した事例

慰謝料請求訴訟を提起したことにより,交渉時より和解金が大幅に増額した事例  
 

離婚訴訟,離婚事由の有無

別居した妻から離婚訴訟を提起されたが,婚姻が未だ破綻していないとして勝訴した事例

夫の離婚請求を斥ける勝訴判決を得た後に控訴審で有利な条件で和解離婚した事例
 

DV(ドメスティック・バイオレンス)

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子供に対するDVを理由に離婚が成立した事例
 

子の引渡し,監護権,面会交流

妻が子どもとともに家を出て別居となったが,審判で子の引渡しと監護権を得た事例

幼い子どもの親権を父親が取得することができた事例

面会交流が中断していたが,月2回(うち1回は宿泊を伴う)の面会交流が認められた事例

家庭裁判所調査官の意見を覆して父に幼児の監護権を認める審判を得た事例
 

その他(離婚無効,親権者変更など)

無断で離婚届が提出し離婚が成立したため,離婚無効の確認訴訟を提起し,勝訴した事例

親権者変更の調停を申し立てて,父が幼い長女と二女の親権者変更を受ける調停が成立した事例
 
 

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